就活コラム/大学3年生向け2026年10月3日公開/ジョブコミット編集部

行きたい業界も企業もないときの就活の進め方|「やりたいこと」ではなく「合う環境」から探す

行きたい業界も企業もないときの就活の進め方|「やりたいこと」ではなく「合う環境」から探す

ANSWER

この記事の結論

行きたい業界や企業がなくても、就活は進められます。「何をやりたいか」ではなく「どんな環境なら続けられそうか」から考えると、選ぶ基準が見えてきます。まずは「これは嫌だ」と思う働き方を書き出し、業界をしぼらずに説明会でいろいろな会社の話を聞いてみてください。一人で考えても浮かばないときは、話しながら一緒に整理してくれる相談先を使うのが近道です。

POINT01

「やりたいことがない」は、就活ではよくあること

大学3年の時点で、行きたい業界や会社がはっきり決まっている人はそれほど多くありません。働いたことがないのだから、仕事の中身から選ぶのが難しいのは当たり前です。

ジョブコミットを利用して就活を終えた27卒の学生1,940人に、入社を決めた理由を聞いたところ、上位は「社風・人・雰囲気」(29.3%)と「就活の軸に合っていた」(28.2%)でした(27卒学生1,940人調査)。「給与・待遇」(9.1%)の約3倍です。最初から業界が決まっていなくても、最後は「人や環境が合うか」で決めている人が多いということです。

つまり、「行きたい業界がない」ことは、就活を進められない理由にはなりません。足りないのは「やりたいこと」ではなく、会社を比べるための物差しです。この記事では、その物差しを自分の経験からつくり、知らない業界にまで候補を広げていく方法を、順番に紹介します。

29.3%

入社を決めた理由に「社風・人・雰囲気」を挙げた学生

2位は「就活の軸に合っていた」(28.2%)

27卒学生1,940人調査(ジョブコミット調べ)

POINT02

業界より先に「合う環境」と「嫌なこと」を言葉にする

やりたいことが浮かばないときは、次のような問いに答えてみてください。業界名を考えるよりずっと答えやすいはずです。

  • 一人で黙々と進めるのと、人と話しながら進めるのはどちらが楽か

  • 決まったことをきっちりやるのと、毎日違うことが起きるのはどちらが好きか

  • 転勤があってもいいか、住む場所は決めておきたいか

  • アルバイトやサークルで、居心地が良かった人の集まりはどんな雰囲気だったか

答えが出たものが、あなたの就活の軸の材料になります。軸は立派な言葉でなくてかまいません。「人と話しながら働きたい」「地元で働きたい」くらいの具体さで十分です。

好きなことが分からなくても、嫌なことは意外とすぐに出てきます。「毎日ノルマに追われるのはつらそう」「休みが不規則なのは避けたい」など、思いつくものを5つ書き出してみましょう。

嫌なことを避けられる会社を探すのも、立派な会社選びです。消去法で候補をしぼっていくうちに、「こういう会社なら行ってもいいかも」という感覚が少しずつ出てきます。

ここがポイント

好きなことが分からなくても、嫌なことは意外とすぐに出てきます。嫌なことを避けられる会社を探すのも、立派な会社選びです。

POINT03

過去の経験から「合う環境」を見つける3ステップ

問いに答えるだけでは手応えがないときは、実際に過ごしてきた場所を比べると、自分に合う環境がはっきりしてきます。アルバイト、部活、サークル、ゼミ、高校のクラスなど、ある程度の時間を過ごした場所を2つ以上思い出して、次の順番で書き出してみてください。

  1. 1

    ステップ1

    それぞれの場所で「居心地が良かった」「しんどかった」のどちらだったかを書く

  2. 2

    ステップ2

    その理由を、人・仕事の進め方・時間の使い方の3つの視点で一言ずつ書く

  3. 3

    ステップ3

    居心地が良かった場所に共通していることを一つ探し、「〇〇な環境だと力を出しやすい」という一文にする

例えば、ある学生は「カフェのアルバイトは楽しかった。店長がやり方を任せてくれた」「塾のアルバイトはしんどかった。決められた手順どおりにしか動けなかった」と書き出しました(例)。共通点を探すと「自分で工夫する余地がある環境だと力を出しやすい」という一文になります。これが、そのまま会社を見るときの物差しになります。

うまく比べられないときは、家族や友達に「自分が楽しそうにしていたのはどんなときだった?」と聞いてみるのも一つの方法です。自分では当たり前すぎて気づかないことを、周りの人は覚えていることがあります。

POINT04

就活の軸を、会社選びに使える言葉にする

合う環境が見えてきたら、それを就活の軸として短い言葉にします。このとき、どの会社にも当てはまる言葉だと、会社を比べるときに使えません。よくある言い方を、もう一段具体的にした例を挙げます(すべて例です)。

  • 「成長できる環境」→「若いうちから仕事を任せてもらえて、やり方を自分で考えられる環境」

  • 「人の役に立ちたい」→「お客さんの反応を、直接目の前で受け取れる仕事」

  • 「人間関係が良いところ」→「分からないことを気軽に聞ける、相談しやすい雰囲気の職場」

  • 「安定している会社」→「転勤が少なく、生活の予定を立てやすい働き方」

具体的にした軸は、説明会や面接で確かめることができます。「若手が仕事を任されるのは、入社して何年目くらいからですか」のように質問に変えられるからです。軸を決めることは、会社を見る目を持つことでもあります。軸を一度決めたあとで見直したくなったときは、就活の軸を決め直したいときに一緒に考えてくれる場所も参考にしてください。

ここがポイント

どの会社にも当てはまる言葉では、会社を比べられません。説明会や面接で質問に変えられるくらい、具体的な言葉にしましょう。

POINT05

業界をしぼらずに、まず会社の話を聞いてみる

頭の中だけで考えていても、知らない業界は候補に上がってきません。最初の1〜2か月は、あえて業界をしぼらずにいろいろな会社に触れてみてください。

  • 合同説明会に行き、名前を知らない会社のブースにも座ってみる

  • 業界の全体像がまとまった本やサイトを一つ決めて、ざっと眺める

  • 説明会のあとに「話していた社員の雰囲気が好きだったか」だけメモする

仕事内容がよく分からなくても、「この会社の人とは話しやすかった」という感覚は大事な手がかりです。そのメモがたまると、自分に合う会社の共通点が見えてきます。

説明会で質問できる時間があれば、仕事内容よりも働き方について聞いてみるのがおすすめです。例えば「入社1年目は、どんな一日を過ごしていますか」「仕事で困ったときは、誰に相談することが多いですか」といった質問です(例)。答えの中身だけでなく、答えてくれた社員の話し方からも、職場の雰囲気が伝わってきます。

POINT06

知らない業界は「身近なもの」からたどると見つかる

知っている業界が少ないと、候補はどうしても有名な会社や身近な業界にかたよります。業界の一覧を眺めてもぴんとこないときは、身の回りにあるものが自分の手元に届くまでに、どんな会社が関わっているかをたどってみてください。

  • コンビニのお弁当

    材料を育てる、加工する、運ぶ、店に並べる、宣伝する、店のシステムをつくる、と多くの業界が関わっています

  • スマートフォン

    部品をつくる会社、組み立てる会社、通信を届ける会社、アプリをつくる会社、売る会社があります

  • 通っている大学

    建物を建てる、教材をつくる、学食を運営する、学生の生活を支えるサービスを提供する会社があります

たどっていくと、普段は名前を聞かない会社がたくさん出てきます。その中で「この部分の仕事は少しおもしろそう」と感じたところが、新しい候補になります。働く人に直接会う機会が少ない業界ほど、説明会で話を聞くと意外な発見があるものです。

気になった部分が見つかったら、その仕事をしている会社の名前を一つ調べてメモしておきましょう。

POINT07

状況別:こんな人はこう動く

「行きたい業界がない」と一言で言っても、理由は人によって違います。自分に近い状況を見つけて、最初の一歩を選んでください。

  • 何にも興味が持てない人

    興味から探すのをやめて、「嫌なこと」の書き出しと合同説明会だけに集中します。興味は、知ったあとから生まれることが多いです

  • 興味があることが多すぎて決められない人

    業界ではなく軸で比べます。軸に合う会社がどの業界にあるかを見ると、自然と候補がしぼれていきます

  • 家族に勧められている業界があって迷う人

    勧められた業界も候補の一つとして説明会に行き、自分の軸と合うかを確かめます。合うかどうかを決めるのは自分です

  • 地元で働きたい気持ちだけははっきりしている人

    地元に拠点がある会社から探すのが近道です。キャリアセンターや新卒応援ハローワークで、地元の求人について聞いてみてください

どの状況でも共通しているのは、頭の中で考え続けるより、会社の人に会って話を聞く回数を増やした方が、答えに早く近づけるということです。

POINT08

志望業界が決まっていない人の1か月プラン

ここまでの方法を、1か月の予定に落とし込むと次のようになります。授業やアルバイトがある中でも続けられるよう、1週間でやることは2つまでにしています。

  1. 1

    1週目

    合う環境の問いに答え、嫌なことを5つ書き出す。過去の経験を2つ比べて、「〇〇な環境だと力を出しやすい」という一文をつくる

  2. 2

    2週目

    一文を就活の軸として具体的な言葉に直す。身近なものから業界をたどり、気になった業界を3つメモする

  3. 3

    3週目

    合同説明会やオンラインのイベントに参加し、名前を知らない会社の話も聞く。社員の雰囲気が好きだったかをメモする

  4. 4

    4週目

    メモを見返して、軸に合いそうな会社の共通点を探す。相談相手に話して、次に見る業界を2〜3個に寄せる

1か月で業界が一つに決まらなくても問題ありません。「こういう環境の会社を探している」と言えるようになっていれば、十分に前に進んでいます。そこまで来れば、ESの志望動機も「軸に合うから」という形で書き始められます。

ここがポイント

1か月で業界が一つに決まらなくても問題ありません。「こういう環境の会社を探している」と言えれば、十分に前に進んでいます。

POINT09

一人で考えても浮かばないなら、話しながら整理する

やりたいことは、一人で考え込むより、人に質問されて答えるうちに見つかることが多いです。大学のキャリアセンターでも、自己分析や業界選びの相談ができます。

相談するときは、この記事で書き出したメモをそのまま持っていくと話が早く進みます。「やりたいことはないけれど、こういう環境は合いそう、こういうことは避けたい」と伝えるだけで、相談を受ける側はあなたに合いそうな会社を考えやすくなります。新卒応援ハローワークでも、相談しながら求人を探すことができます。

ジョブコミットは、志望業界が決まっていない段階からでも相談できる就活支援サービスです。専任のアドバイザーが面談を重ねながらあなたの軸を一緒に言葉にし、大手からベンチャーまで1,000社以上の求人の中から合いそうな会社を紹介します。学生は完全無料で利用できます。

START YOUR CAREER

ひとりで抱えずに、無料で相談してみませんか

専任のアドバイザーが、自己分析・ES添削・面接対策・企業紹介まで、内定までサポートします。

  • 学生は完全無料
  • 面談は1人あたり平均10回以上
  • 志望業界が決まっていなくても相談できる
LINEで無料相談を予約する

累計100万人以上の学生がジョブコミットに登録しています

FAQ

よくある質問

Qやりたいことがないまま就活をして、入社後に後悔しませんか?

やりたいことよりも、人や働き方が合うかどうかの方が、入社後の続けやすさに関わることが多いです。合う環境を軸に選べば、仕事内容は働きながら好きになっていくこともあります。

Q業界は何個くらいにしぼればいいですか?

最初はしぼらなくて大丈夫です。説明会などで話を聞いて、気になる会社が増えてきたら、共通点のある業界を2〜3個に寄せていくくらいがちょうどいいです。

Q志望業界が決まっていなくても就活エージェントに相談できますか?

できます。ジョブコミットは志望業界が決まっていない段階からでも相談でき、学生は完全無料で利用できます。

Q面接で「なぜこの業界なのですか」と聞かれたら、どう答えればいいですか?

最初からその業界にあこがれていた必要はありません。「自分は〇〇な環境で力を出しやすいと分かり、説明会で話を聞く中で、この業界にはそれがあると感じた」というように、軸から業界にたどり着いた順番をそのまま話せば十分に伝わります(例)。

Q大手とベンチャー、どちらを受けるべきか決められません。

最初から一方に決める必要はありません。両方の説明会に参加して、働き方や社員の雰囲気を比べてみると、自分の軸に合うのがどちらか見えてきます。

Our Professionals

ジョブコミットのアドバイザー

専任のアドバイザーが、あなたの就活に内定まで伴走します。

  • 須磨 健太郎

    須磨 健太郎

    一緒に最高の結果を掴みましょう!

  • 松本 幸一郎

    松本 幸一郎

    あなたの可能性を全力で引き出します。

  • 長野 超

    長野 超

    不安な時こそ、頼ってください。

  • 宮城 大輝

    宮城 大輝

    納得のいく就活を一緒に実現しましょう。

  • 小玉 彩華

    小玉 彩華

    あなたらしさを大切にした就活を応援します。

  • 横川 正明

    横川 正明

    どんな悩みも気軽に相談してくださいね。

  • 川野 麗子

    川野 麗子

    内定まで全力でサポートします!

  • 木下 恵利

    木下 恵利

    就活を一緒に元気いっぱいで乗り越えよう!

Related

あわせて読みたい