POINT01
遅すぎることはない。まずは「就活の流れ」をざっくり知る
周りがインターンや説明会の話をしていると、「自分だけ出遅れた」と焦ってしまいますよね。でも、焦って全部を一度に始めようとすると、何から手をつけていいか分からなくなって止まってしまいます。
ジョブコミットを利用して就活を終えた27卒の学生1,940人の調査では、就活を終えた時期のピークは3〜6月でした(27卒学生1,940人調査)。一方で、大学3年の2月までに終えた学生も37.2%いました。今から動けば間に合いますが、早く動いた分だけ選べる幅は広がる、と考えておくとちょうどいいです。
何から始めればいいか分からないのは、ゴールまでの道のりが見えていないからです。細かく覚える必要はありません。一般的な流れは次のとおりです。
37.2%
大学3年の2月までに就活を終えた学生
就活を終えた時期のピークは3〜6月
自分を知る
これまでの経験や、好きなこと・苦手なことを振り返る(自己分析)
仕事を知る
どんな業界や会社があるのかを広く見る(業界・企業研究)
会社に触れる
インターンや説明会に参加してみる
応募する
エントリーシート(ES)を書き、適性検査を受ける
面接を受ける
何回かの面接を経て、内定が出る
この順番どおりにきっちり進める必要はなく、行ったり来たりしながら進むのが普通です。「今は1番目と2番目を少しずつやる時期」と分かるだけで、気持ちはかなり楽になります。
POINT02
今週やることは、この3つだけ
最初の1週間は、準備運動のつもりで小さく始めます。どれも30分以内で終わります。
就活用のメールアドレスとスケジュール帳をつくる
企業からの連絡が埋もれないように、普段使いとは分けておくと後で困りません
自分のこれまでを10分だけ書き出す
部活、アルバイト、ゼミ、趣味など、時間を使ってきたことを箇条書きにするだけで十分です
相談できる相手を一人決める
大学のキャリアセンター、先輩、就活エージェントなど、分からないことを聞ける人を一人つくります
特に3つ目が大切です。就活は情報が多すぎて、一人で調べていると何が正しいのか分からなくなりがちです。聞ける相手がいるだけで、迷う時間が大きく減ります。
3つとも、きれいに仕上げる必要はありません。スケジュール帳は無料のアプリでも紙の手帳でもかまいませんし、相談相手は「とりあえずこの人に聞く」と決めるだけで十分です。完璧さより、今週中に手をつけることを優先してください。
ここがポイント
3つのうち、特に大切なのは「相談できる相手を一人決める」こと。聞ける相手がいるだけで、迷う時間が大きく減ります。
POINT03
自己分析は完璧でなくていい。10分の書き出しから始める
何もしていない人ほど、「まず自己分析を終わらせないと」と考えて、そこで止まってしまいがちです。でも、自己分析は机の上だけでは終わりません。説明会で話を聞いたり、人に話したりする中で、少しずつ分かってくるものです。
同じ調査で「一番苦戦したこと」を聞くと、最も多かったのは面接で、自己分析・将来像を描くことは11.2%でした。最初から深く考え込むより、動きながら考えるくらいでちょうどいいと覚えておいてください。
「自分のこれまでを書き出す」と言われても、白い紙を前にすると手が止まりますよね。そんなときは、次の質問に一言ずつ答えるだけで大丈夫です。きれいな文章にする必要はなく、単語や短いメモで十分です。
11.2%
「一番苦戦したこと」に自己分析・将来像を描くことを挙げた学生
最も多かったのは面接(53.9%)
大学に入ってから、一番時間を使ったことは何か
(授業、アルバイト、部活、趣味、家の手伝いなど何でも)
その中で、少しでも工夫したことや、やり方を変えたことはあるか
人から「ありがとう」と言われたのは、どんな場面だったか
逆に、やっていてしんどかったこと、続かなかったことは何か
時間を忘れて取り組めたことは何か。それはなぜだったと思うか
例えば、ある学生のメモは「飲食店のアルバイト/新人に仕事を教える係になった/教え方を紙にまとめた/ありがとうと言われた」くらいの短さでした(例)。これだけでも、のちのガクチカや自己PRの材料になります。
書き出したメモは捨てずに、スマホのメモアプリなど一か所にまとめておきましょう。説明会で心が動いたことや、人に言われて気づいたことも、同じ場所に追記していくと、自己分析が自然に育っていきます。
POINT04
最初の1か月の動き方(週ごとの目安)
今週の3つが終わったら、次の3週間は少しずつ範囲を広げます。一日に使う時間は30分から1時間程度で十分です。授業やアルバイトの合間に進められる量にしています。
- 1
1週目
就活用のメールアドレスとスケジュール帳をつくる。これまでを10分書き出す。相談相手を一人決める
- 2
2週目
業界の全体像がまとまった本やサイトを一つ決めて、気になる業界を3つ選ぶ。理由は「なんとなく」で大丈夫です
- 3
3週目
選んだ業界の会社の説明会やオンラインのイベントに、1回だけ参加してみる。終わったら「印象に残ったこと」を3行メモする
- 4
4週目
1週目の書き出しと3週目のメモを見ながら、相談相手に「自分はこういうことに興味があるかもしれない」と話してみる
1か月たつと、「就活で何をするのか」「自分は何が気になるのか」がうっすら見えてきます。ここまで来れば、あとはインターンへの応募やガクチカの下書きなど、次の段階に進めます。インターンにまだ行っていない人は、大学3年の秋でインターンに1つも行っていなくても遅くないも参考にしてください。
POINT05
始めたばかりの人がつまずきやすいこと
就活を始めたばかりの時期は、やる気があるほど空回りしやすくなります。よくあるつまずき方と、その避け方をまとめました。
就活サイトに一気にたくさん登録して、届くメールに追われる
最初は登録先をしぼり、必要になったら増やす方が混乱しません
SNSの「もう内定が出た」という投稿を見て焦る
目立つ人の話が流れてきやすいだけで、多くの人はまだ準備の途中です。見る時間を決めておくと気持ちが楽になります
自己分析の本や診断ツールを何冊も、何種類も試す
結果を見比べるだけで時間が過ぎてしまいます。一つやったら、その結果を人に話してみる方が先に進みます
「準備ができてから説明会に行こう」と待ってしまう
説明会は準備ができていなくても参加できます。話を聞くこと自体が準備になります
どれも、まじめな人ほどはまりやすいものです。迷ったら「今週やることは3つだけ」に戻ってきてください。
ここがポイント
つまずきは、まじめな人ほどはまりやすいもの。迷ったら「今週やることは3つだけ」に戻ってきてください。
POINT06
状況別:こんな人はこう始める
同じ「何もしていない」でも、置かれている状況によって始めやすい順番は少し違います。自分に近いものを参考にしてください。
部活やアルバイトで平日がほとんど埋まっている人
平日は移動時間に業界のことを少し読むだけにして、書き出しや説明会は週末にまとめます。オンラインの説明会なら移動の時間もかかりません
理系で研究室が忙しい人
研究室の先輩がどんな時期にどう動いていたかを聞くのが一番の近道です。大学の推薦や研究室経由の応募があるかも、早めに確認しておきましょう
地方に住んでいて、都市部の説明会に行きにくい人
まずはオンラインのイベントで情報を集め、交通費がかかる対面の説明会は、本当に気になる会社にしぼります
「話せるような経験が何もない」と感じている人
特別な経験は要りません。書き出しの質問に答えて、日常の中で工夫したことを探すところから始めます。詳しくはガクチカに書けることが何もないときの見つけ方にまとめています
POINT07
大学のキャリアセンターを初めて使うときのコツ
キャリアセンターは「何か準備してから行く場所」と思われがちですが、何も決まっていない状態で行って大丈夫です。初めて行くときは、次のように使うと話がスムーズに進みます。
予約できる大学なら、先に予約しておく
混む時期は当日だと待つことがあります
10分の書き出しメモを持っていく
「まだ何もしていないのですが、何から始めればいいですか」と伝え、メモを見せるだけで話が進みます
聞くことを一つだけ決めておく
例えば「自分の学部の先輩は、どんな会社に就職していますか」など、具体的な質問が一つあると答えをもらいやすくなります
学内の説明会や講座の予定を聞いておく
大学で開かれるイベントは、移動の負担も少なく参加しやすいです
一度行っておくと、ESの添削や模擬面接が必要になったときにも頼みやすくなります。
ここがポイント
キャリアセンターは、何も決まっていない状態で行って大丈夫。10分の書き出しメモを持っていけば話が進みます。
POINT08
1か月たったら確かめたいチェックリスト
1か月の動き方を試したら、次の項目に当てはまるかを確かめてみてください。全部にチェックがつかなくてもかまいません。つかなかった項目が、次の1か月で取り組むことになります。
- 就活用のメールとスケジュール帳を、実際に使い始めている
- 自分のこれまでを書き出したメモが、一か所にまとまっている
- 気になる業界を、理由つきで3つくらい言える
- 説明会やイベントに、少なくとも1回は参加した
- 分からないことがあったときに、聞ける相手が一人いる
チェックがつかなかった項目が多くても、落ち込む必要はありません。「何が足りないか分かった」こと自体が進歩です。特に最後の「聞ける相手」は、ほかの項目を進めるための土台になるので、ここだけは優先して埋めておくと、次の1か月がずっと楽になります。
POINT09
一人で進めるのが不安なら、相談しながら進める
どこに相談すればいいか迷ったら、次のような場所があります。どれも学生は無料で使えます。
大学のキャリアセンター
就活の進め方やESの書き方を相談できる、一番身近な窓口です
新卒応援ハローワーク
公的な窓口で、就活の相談や求人の紹介を受けられます
就活エージェント
専任の担当者がついて、自己分析から企業選び、面接対策まで一緒に進めます
ジョブコミットは、志望業界が決まっていない段階からでも相談できる就活支援サービスです。専任のアドバイザーが自己分析から内定まで伴走し、学生は完全無料で利用できます。「何から始めればいいか分からない」という状態のまま相談して大丈夫です。




