POINT01
「自分だけ」に見えるのは、見えている範囲が偏っているから
内定が決まった人は報告しますが、まだ就活中の人はあまり話しません。SNSにも「内定をもらいました」という投稿は流れてきても、「今日も落ちました」という投稿はほとんど流れてきません。そのため、周りを見ると「みんな終わっている」ように見えやすくなります。
ジョブコミットを利用して就活を終えた27卒の学生1,940人の調査では、大学3年の2月までに就活を終えた学生は37.2%で、6割以上はそれより後に就活を終えていました。終えた時期のピークは3〜6月で、2026年9月以降に就活を終えた学生も52人いました(27卒学生1,940人調査)。終わる時期は人によって大きく違います。
企業の採用も、春で終わるわけではありません。内定辞退で空いた枠を埋める秋採用・冬採用や、時期を決めずに募集する通年採用を行う企業があります。あなたが今いる場所は「取り残された場所」ではなく、まだ選択肢が残っている場所です。
とはいえ、「周りはみんな内定」という焦りには、いくつかの気持ちが混ざっています。ひとまとめにすると重く感じますが、分けてみると、それぞれに打てる手が見えてきます。
37.2%
大学3年の2月までに就活を終えた学生
就活を終えた時期のピークは3〜6月
置いていかれる不安
友人と話が合わなくなる、自分だけ違う場所にいる感じ。これは就活が終われば自然に消える気持ちです
自分はだめなのではという不安
落ち続けたことで自信が下がっている状態。原因は能力ではなく、進め方であることがほとんどです
卒業までに決まらないかもという不安
時間への焦り。今から何をすればいいかが決まると、かなり小さくなります
このうち、自分で動かせるのは2つめと3つめです。1つめの気持ちは無理に消そうとせず、「今はそう感じる時期なんだ」と受け止めておけば十分です。動かせるところに力を使いましょう。
気持ちを分けて書き出すときは、紙に3行で書くだけで構いません。書いた紙を見ながら「この中で今日できることは何か」を一つ選ぶと、不安を眺めている時間が、手を動かす時間に変わります。
POINT02
周りと比べてつらいときに、最初にやること
比べる気持ちを無理に消そうとしても、うまくいきません。比べる材料に触れる量を減らす方が効果的です。
SNSの就活アカウントや内定報告を、しばらくミュートする
見なければ比べずに済みます。就活が終わったら、また戻せば大丈夫です
友人との会話で就活の話題が出たら、「今は自分のペースで進めてる」とだけ返す
詳しく説明する必要はありません
比べる相手を「先週の自分」にする
応募した数、練習した回数など、自分で動かせる数字で振り返ります
就活をしない時間を、あえて予定に入れる
運動や趣味など、就活の話題が出ない時間があると、気持ちが切り替わりやすくなります
就活の情報収集は、検索やSNSが中心になりがちです。調査でも、情報収集に使ったものはインターネット検索が76.4%で最も多く、TikTokやInstagramなどのSNSを使った学生もいました。便利な一方で、他人の結果も目に入りやすいので、見る時間を決めて使うのがおすすめです。
ここがポイント
比べる気持ちは無理に消すより、比べる材料に触れる量を減らす方が効果的です。比べる相手は「先週の自分」にしましょう。
POINT03
友人との付き合い方を少しだけ変える
内定が決まった友人に悪気はありません。ただ、話を聞くたびに落ち込むなら、関わり方を少し調整して構いません。友人関係を壊さずに、自分を守るための工夫です。
会うときは、就活以外の目的をつくる
ご飯や趣味の話など、テーマがあると就活の話題になりにくくなります
内定先の話を聞いたら、「おめでとう」で区切る
詳しく聞き続けると比べやすくなるので、無理に広げなくて大丈夫です
頼れる友人には、むしろ協力してもらう
就活を終えた友人に面接の練習相手を頼むと、焦りの相手が味方に変わります
友人の内定は、あなたの可能性を減らすものではありません。友人が受かった会社とあなたが受ける会社は違い、採用の枠を取り合っているわけでもありません。
POINT04
焦って応募先を広げすぎない
取り残された焦りから、条件を見ずにとにかく応募数を増やす人がいます。ただ、合わない企業ばかり受けると志望動機が浅くなり、面接で落ちやすくなります。落ちるとまた焦り、さらに応募を増やすという悪い循環に入ってしまいます。
調査では、入社を決めた理由の上位は「社風・人・雰囲気」(29.3%)と「就活の軸に合っていた」(28.2%)で、「給与・待遇」(9.1%)の約3倍でした。周りの内定先と同じ規模や知名度を目指すより、自分が働きやすい会社を選ぶ方が、結果的に早く決まりやすくなります。
応募の数そのものより、「選考中の企業が途切れていないか」と「一社ごとに準備ができているか」の2つを見る方が、就活の進み具合を正しくつかめます。数を増やすのは、この2つがそろってからで十分です。
応募する前に、「この会社のどこに惹かれたか」を一行で書けるかを確かめてみてください。書けない企業は、応募を急がなくて大丈夫です。就活の軸があいまいだと感じる人は、就活の軸の決め直し方も参考にしてください。
29.3%
入社を決めた理由に「社風・人・雰囲気」を挙げた学生
「給与・待遇」(9.1%)の約3倍
POINT05
自分のペースで就活を終えるための進め方
やることを増やすより、次の2つに絞る方が前に進みます。
応募先を切らさない
常に選考中の企業が数社ある状態を保ちます。秋採用・冬採用・通年採用を行う企業を、就活サイトや大学の求人票で探します
落ちた理由を一つずつ直す
書類で落ちるのか、一次面接で落ちるのかで、直すところが変わります
調査では、就活で一番苦戦したことは「面接」が53.9%で最多で、面接の段階まで回答した372人のうち、苦戦したのは「一次面接」が54.0%でした。面接で落ちている場合は、話し方のくせを第三者に見てもらうのが近道です。落ち続ける原因をもっと詳しく知りたい方は、就活が終わらない人の特徴と抜け出し方も読んでみてください。
ここがポイント
やることを増やすより、応募先を切らさないことと、落ちた理由を一つずつ直すことの2つに絞る方が前に進みます。
POINT06
今週の進め方の例
「何から始めればいいか分からない」ときは、1週間の流れを先に決めてしまうと動きやすくなります。次は一例です。自分の予定に合わせて入れ替えて構いません。
- 1
1日目
SNSの就活関連をミュートし、これまでの選考結果を「書類」「一次面接」「それ以降」に分けて書き出す
- 2
2日目
一番多く落ちている段階を一つ決め、相談先を一つ選んで面談を予約する
- 3
3日目
大学の求人票や就活サイトで、今から応募できる企業を探し、気になる企業を3社メモする
- 4
4日目
メモした企業について「惹かれた理由」を一行ずつ書き、書けた企業に応募する
- 5
5日目
面談や模擬面接で、自己紹介と志望動機を一度話して見てもらう
- 6
6〜7日目
指摘されたところを直し、来週の自分と比べるための記録(応募数・練習回数)を残す
全部できなくても問題ありません。一つでも進めば、先週の自分よりは前にいます。比べる相手を自分に変えると、小さな前進がきちんと見えるようになります。
POINT07
焦っているときにやりがちな失敗
周りに追いつこうとするほど、次のような動き方をしてしまいがちです。当てはまるものがあれば、そこを止めるだけでも状況は良くなります。
友人の内定先と同じ業界ばかり受ける
友人に合っていた会社が、あなたにも合うとは限りません。自分の軸で選び直しましょう
内定が出たら、よく考えずにすぐ決めてしまう
早く終わらせたい気持ちは分かりますが、社風や仕事内容が合うかは、決める前に一度確かめてください
落ちた日に、夜遅くまで応募を続ける
気持ちが落ちているときの応募は、志望動機が雑になりやすくなります。その日は休んで、翌日に回して大丈夫です
誰にも話さず、一人で全部決める
自分では気づけない落ちる理由が、第三者から見るとすぐ分かることがよくあります
焦りは、動きを速くする代わりに、雑にもします。速さより、一つずつ確実に直すことを優先した方が、結果的に早く就活を終えられます。
POINT08
比べてしまったときの考え方の切り替え例
頭の中の言葉を少し言い換えるだけで、次の行動につながりやすくなります。比べてしまったときは、次のように置き換えてみてください。
「みんなもう終わっている」→「終わった人の話が目に入りやすいだけ」
「自分は遅れている」→「自分に合う会社を探す期間が、人より長いだけ」
「また落ちた」→「直すところが一つ分かった」
「何もできていない」→「今週は何を一つ進めたか」
言い換えは、気持ちをごまかすためのものではありません。次にやることを見つけるための道具です。言い換えたあとに「では、今日は何をするか」まで決めると、比べる時間が行動の時間に変わります。
ここがポイント
言い換えは気持ちをごまかすためではなく、次にやることを見つけるための道具です。言い換えたら、今日やることまで決めましょう。
POINT09
一人で抱えず、伴走してくれる人を見つける
周りの友人が就活を終えると、就活の話をできる相手が減り、孤独になりがちです。調査でも、最もストレスを感じたことの中には「内定が出ない不安・周囲との比較」(4.3%)が挙がっていました。一人で考え続けるより、話せる相手を持つ方が気持ちは軽くなります。
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就活エージェントを使うのも一つの方法です。ジョブコミットでは専任のアドバイザーがつき、自己分析・ES添削・面接対策・企業紹介まで、内定まで一緒に進めます。1人あたりの面談は平均10回以上で、学生は完全無料です。相談はLINEの友だち追加から予約できます。話せる相手がいるだけで、焦りはかなり小さくなります。




