POINT01
就活のやり方が分からないのは、普通のこと
就活は、学校の授業のように誰かが順番に教えてくれるものではありません。先輩や友達から断片的に話を聞いて、なんとなく進めている人がほとんどです。分からなくて当然なので、まずは仕組みを知るところから始めましょう。
この記事では、就活の流れ、よく出てくる言葉、ESと面接の基本、そして28卒がこの秋から冬にかけてやることを、順番に説明します。全部を一度に読んで覚える必要はありません。今の自分に関係するところから読んで、分からなくなったら戻ってくる、という使い方で大丈夫です。
POINT02
応募から内定までの仕組み
企業によって違いはありますが、多くの会社は次のような順番で選考を行います。
エントリー
就活サイトや企業のホームページから「応募します」と意思表示をする
ES(エントリーシート)
志望動機や学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)、自己PRなどを書いて提出する
適性検査
言語・計算などの能力検査と、性格検査をWebで受けることが多い
面接
一次・二次・最終と、複数回あるのが一般的。集団面接やグループディスカッションがある会社もある
内定
最終面接に通ると内定が出る。承諾するかどうかは自分で決める
このほかに、選考の前にインターンや説明会があり、そこで会社のことを知ったり、早めの選考につながったりすることもあります。
POINT03
最初に覚えておきたい就活の言葉
就活のやり方が分からない理由の一つは、説明の中に知らない言葉が多いことです。全部を覚える必要はありませんが、次の言葉だけ知っておくと、説明会や先輩の話がぐっと分かりやすくなります。
説明会
会社が自社の事業や働き方を学生に説明する場。合同説明会は、たくさんの会社が一つの会場に集まる形です
インターン
会社の仕事を短期間体験するプログラム。一日で終わるものから、数週間続くものまであります
OB・OG訪問
興味のある会社で働く大学の先輩に話を聞きに行くこと。キャリアセンターで紹介してもらえる大学もあります
早期選考
インターンや説明会の参加者などを対象に、通常より早い時期に行われる選考のこと。会社によってあるところとないところがあります
ガクチカ
「学生時代に力を入れたこと」の略。ESでも面接でもほぼ必ず聞かれます
就活の軸
会社を選ぶときに自分が大切にしたい条件。「人と話す仕事がしたい」「地元で働きたい」など、短い言葉で十分です
持ち駒
今選考が進んでいる会社のこと。持ち駒が少なくなると焦りやすいので、少し余裕をもって応募しておくのが一般的です
逆質問
面接の最後に、学生から会社に質問する時間のこと。仕事内容や働き方について、気になることを聞きます
知らない言葉が出てきたら、その場でメモしておき、相談相手にまとめて聞くと効率よく覚えられます。
POINT04
就活を終えた先輩がつまずいたのは「面接」
ジョブコミットを利用して就活を終えた27卒の学生1,940人に「一番苦戦したこと」を聞いたところ、1位は面接(53.9%)でした(27卒学生1,940人調査)。2位はガクチカ・自己PRの作成(12.0%)、3位は自己分析・将来像を描くこと(11.2%)です。
つまり、ESの書き方や情報集めよりも、人の前で自分のことを話すところで多くの人が苦労しています。逆に言えば、面接の準備を早めに始めておくと、それだけで大きな差になります。
面接で話す力は、本番の直前に詰め込もうとしても身につきにくいものです。一方で、短い練習を何度もくり返すと、少しずつ確実に慣れていきます。秋のうちから、一週間に一度、自己紹介を声に出すだけでもかまいません。早く始めた分だけ、本番の時期に「一度も話したことがない」という状態を避けられます。
53.9%
就活で一番苦戦したことに「面接」を挙げた学生
2位はガクチカ・自己PRの作成(12.0%)
POINT05
一次面接はどんな流れ?話す練習のしかた
面接が不安なのは、何が起きるか分からないからでもあります。会社によって違いはありますが、一次面接はおおむね次のように進みます。
入室とあいさつ
オンラインの場合は、カメラと音声の確認から始まることもあります
自己紹介
「1分程度で自己紹介をお願いします」と言われることが多いです
ガクチカと自己PR
話した内容について、「なぜそうしたのか」と掘り下げて聞かれます
志望動機
なぜこの業界で、なぜこの会社なのか
逆質問
最後に「何か質問はありますか」と聞かれます。一つは用意しておくと安心です
練習するときは、まず自己紹介を声に出してみてください。例えば、悪い例は「〇〇大学の〇〇です。サークルはテニスで、アルバイトは飲食店で、ゼミは経済で……」と、事実を並べるだけで終わってしまう話し方です(例)。
良い例は「〇〇大学の〇〇です。飲食店のアルバイトで、新人の教え方を工夫したことに一番力を入れてきました。本日はよろしくお願いします」のように、一番伝えたいことを一つにしぼって、あとは聞かれたら話す形です(例)。面接は会話なので、全部を最初に言い切る必要はありません。
ここがポイント
面接は会話なので、全部を最初に言い切る必要はありません。一番伝えたいことを一つにしぼり、あとは聞かれたら話しましょう。
POINT06
28卒がこの秋から冬にやること
大学3年の秋から冬は、仕組みを知り、選考の材料をそろえる時期です。次の順番で進めてみてください。
- 1
10月
就活用のメールアドレスをつくり、気になる業界を3つほど調べる
- 2
11月
これまでの経験を書き出し、ガクチカと自己PRの下書きを1つずつつくる
- 3
12月
下書きを声に出して1分で話してみる。誰かに聞いてもらえるとなお良い
- 4
1〜2月
説明会やインターンに参加し、話を聞いて気になった会社を少しずつ増やす
ポイントは、書いたものを声に出して話す練習を早めに入れることです。文章ではうまく書けていても、話すと長くなったり、結論が分からなくなったりします。
予定どおりに進まない月があっても気にしなくて大丈夫です。授業や試験、アルバイトが忙しい時期は、その月の目標を一つだけにしぼります。大切なのは、2月ごろまでに「ガクチカと自己PRを声に出して話せる」状態をつくっておくことです。そこまでできていれば、春からの選考で慌てずにすみます。
ここがポイント
大切なのは、2月ごろまでにガクチカと自己PRを声に出して話せる状態をつくること。そこまでできれば、春からの選考で慌てずにすみます。
POINT07
ESで必ず聞かれる質問と、書くときの型
ESの質問は会社ごとに違いますが、よく出てくるのは「ガクチカ」「自己PR」「志望動機」の3つです。どれも、次の型に当てはめると書きやすくなります。
結論
最初の一文で、何を伝えたいのかを言い切る(例:「私が力を入れたのは、アルバイト先での新人教育です」)
理由・きっかけ
なぜそれに取り組んだのか
具体的な行動
何に困って、どう工夫したのか。ここが一番大事な部分です
結果と学び
どうなったか、そこから何を学んだか。結果は大きなものでなくてかまいません
この型は、面接で話すときにもそのまま使えます。ESを書くことは、面接で話す台本をつくることでもある、と考えておくと、二度手間にならずにすみます。ガクチカに書ける経験が思いつかないときは、ガクチカに書けることが何もないときの見つけ方も参考にしてください。
ここがポイント
ESは「結論・理由・具体的な行動・結果と学び」の型で書きます。ESを書くことは、面接で話す台本をつくることでもあります。
POINT08
やり方が分からないままだと起きやすい失敗
仕組みを知らないまま進めると、努力しているのに結果につながらないことがあります。よくある失敗と、その避け方です。
ESを会社ごとにゼロから書いて、時間が足りなくなる
ガクチカと自己PRの土台を一つつくり、会社に合わせて少しずつ直す方が効率的です
適性検査を「当日なんとかなる」と考えて受ける
問題の形式に慣れていないだけで時間が足りなくなることがあります。問題集を1冊解いておくと安心です
締め切りを把握しておらず、応募し損ねる
気になった会社は、締め切りと選考の日程をすぐにスケジュール帳へ書き込みます
説明会に参加するだけで満足してしまう
参加したら「印象に残ったこと」を3行だけメモしておくと、志望動機を書くときの材料になります
どれも、知っていれば防げることばかりです。一つでも当てはまったら、今日から一つだけ変えてみてください。
特に締め切りの見落としは、一度起きると取り返せません。スケジュール帳を毎晩寝る前に1分だけ見る習慣をつけておくと防ぎやすくなります。
POINT09
情報は「一つの信頼できる相談先」にしぼる
同じ調査では、情報収集に使ったものはインターネット検索が76.4%で最も多く、TikTok(20.4%)やInstagram(18.9%)、YouTube(16.3%)も使われていました。SNSは手軽ですが、人によって言うことが違い、かえって迷う原因にもなります。
やり方が分からないときは、ネットで調べ続けるより、聞ける人を一人決めた方が早く進みます。大学のキャリアセンターや新卒応援ハローワークは無料で相談できます。一人ひとりに合わせて何度も相談したい場合は、就活エージェントも選択肢です。ジョブコミットでは専任のアドバイザーがつき、1人あたり平均10回以上の面談で、ES添削や面接対策まで一緒に進めます。
76.4%
情報収集にインターネット検索を使った学生
TikTok(20.4%)やInstagram(18.9%)も
大学のキャリアセンター
まず「就活のやり方が分からない」とそのまま伝えて大丈夫です。学内の講座の予定、自分の学部の先輩の就職先、ESの添削の頼み方などを教えてもらえます
新卒応援ハローワーク
大学以外の場所でも相談したいときや、求人を紹介してほしいときに使えます。面接の練習ができるところもあります
就活エージェント
同じ担当者に何度も相談しながら進めたいときに向いています。自分に合いそうな会社の紹介や、面接前の練習まで一緒に進めます
情報の出どころは信頼できる相手にしぼりつつ、相談先は目的に合わせて組み合わせて大丈夫です。キャリアセンターで全体の流れを教わり、面接の練習は回数を重ねられる場所で行う、というように使い分ける学生も多くいます。




