POINT01
8月以降も、新卒の採用は続いている
8月になると「もう募集している会社はないのでは」と感じますが、そんなことはありません。予定していた人数に届かなかった企業の追加募集や、秋採用・通年採用で新卒を募集する企業があります。春から夏にかけて内定を出した学生が辞退したことで、もう一度募集を始める企業もあります。
実際に、ジョブコミットを利用して就活を終えた27卒の学生1,940人の調査では、2026年9月以降(4年生の秋)に就活を終えた学生が52人いました(27卒学生1,940人調査)。夏を過ぎてから内定を得て、就活を終える人はいます。8月の今は、そうした秋の選考に向けて準備を整える時期でもあります。まだ時間は残っています。大事なのは、この夏休みを「落ち込んで過ごす期間」ではなく「やり方を変える期間」として使うことです。
52人
2026年9月以降(4年生の秋)に就活を終えた学生
POINT02
8月の夏休みを、立て直しの期間にする
8月は授業がなく、平日も面接や面談の予定を入れやすい時期です。この時間を使って、次の順番で進めてください。
- 1
1週目:これまでの選考を振り返る
応募した企業、落ちた段階、つまずいた質問を一覧にして、共通点を探します。キャリアセンターや就活エージェントの面談もこの週に予約します
- 2
2週目:受ける企業の範囲を広げる
これまで見ていなかった業界、中小企業、地元の企業も候補に入れて、エントリーを追加します
- 3
3週目:面接の練習を集中して行う
模擬面接を受け、振り返りで見つけた弱い質問への答えを作り直します
- 4
4週目:面接を受けながら直す
面接のたびに「うまく答えられなかった質問」をメモし、次の面接までに答えを作り直します。9月以降の予定もこの週に入れておきます
1週目の振り返りでは、「なぜ落ちたか」を責めるように考える必要はありません。落ちた段階が書類なのか、一次面接なのか、最終面接なのかを並べるだけで、直すべき場所は見えてきます。書類で落ちることが多ければ書類の見直しを、面接で落ちることが多ければ3週目の練習に時間を多めに使う、というように、残りの週の配分を決める材料にしてください。
夏休み中は友人と会う機会が減り、一人で悩みやすくなります。週に1回は、人と就活の話をする予定を入れておくと気持ちが沈みにくくなります。
ここがポイント
落ちた段階が書類か一次面接か最終面接かを並べるだけで、直すべき場所が見え、残りの週の配分も決められます。
POINT03
夏休みの1日の過ごし方の例
時間がたっぷりあるはずの夏休みも、予定を決めないと一日がすぐに終わってしまいます。反対に、朝から晩まで就活だけをしようとすると数日で疲れてしまいます。次の例のように、就活の時間と休む時間を先に決めておくと続けやすくなります。あくまで例なので、アルバイトや帰省の予定に合わせて変えてください。
午前(2時間):企業探しと応募
就活サイトの新着求人や大学の求人を確認し、応募する企業を決めて書類を出します
昼:休憩
就活のことは考えず、しっかり食事をとります
午後(1〜2時間):面接の準備か、面談・説明会
予定が入っていない日は、つまずいた質問への答えを一つ作り直します
夕方以降:自由時間
アルバイトや友人との予定、趣味の時間にします
寝る前(10分):翌日の予定を確認
やったことを一行メモし、翌日やることを一つだけ決めます
就活に使う時間は、一日3〜4時間で十分です。長くやるより、毎日同じ時間に続けることの方が結果につながります。週に一日は、就活を完全に休む日をつくってください。休む日があるからこそ、残りの日に集中できます。
ここがポイント
就活に使う時間は一日3〜4時間で十分。長くやるより、毎日同じ時間に続けることの方が結果につながります。
POINT04
受ける企業の範囲を広げる具体的な方法
8月まで内定がない人の多くは、受ける企業の範囲がせまくなっています。範囲を広げるといっても、何でも受ければいいわけではありません。次のような方法で、自分に合いそうな企業を新しく見つけてください。
業界ではなく「仕事の内容」で探す
「人と話す仕事がしたい」なら、業界を問わず営業・接客・窓口の仕事で探します。同じ仕事内容でも、業界が違えば募集の状況も違います
取引先や関連する会社を見る
志望していた会社に商品や部品を納めている会社、同じお客さんを相手にしている会社は、仕事の中身が似ていることがあります
地元や通える範囲の企業を見る
地元の企業は大学あてや地域の窓口に求人を出していることもあり、全国向けのサイトだけでは見つけにくいことがあります
企業の規模の条件を外す
中小企業は社員との距離が近く、若いうちから任される仕事が多いこともあります
範囲を広げると、「知らない会社ばかりで不安」と感じるかもしれません。そんなときは、会社のホームページの社員紹介や、説明会での社員の話を手がかりにしてください。働く人の様子が分かると、知名度がなくても志望動機が書けるようになります。
POINT05
面接の練習は、人に見てもらうのが一番早い
一人で面接の答えを考えていると、「これで伝わっているのか」が分からないまま本番を迎えることになります。自分の話し方の癖は、自分では気づきにくいものです。夏休みのうちに、人に見てもらう練習を少なくとも2回は入れてください。
模擬面接を予約する
キャリアセンターや就活エージェントで、本番に近い形で練習できます。予約のときに、受ける予定の企業や業界を伝えておくと、それに合わせた質問をしてもらえます
自分の話を録画して見る
スマートフォンで自己紹介とガクチカを話す様子を撮り、見返します。話の長さ、目線、語尾の癖など、本人にしか直せないところが見つかります
見てもらうポイントを一つ決める
「結論から話せているか」「声が聞き取りやすいか」など、一回の練習で見てほしい点をしぼると、直すところがはっきりします
言われたことは、その日のうちに直す
指摘されたことをメモし、答えを作り直してもう一度声に出しておきます
家族や友人に面接官役を頼むのも、気軽にできる練習です。その場合は質問のリストを渡し、「途中で一つ深掘りの質問をしてほしい」と頼んでおくと、本番に近い緊張感で練習できます。
ここがポイント
自分の話し方の癖は自分では気づきにくいもの。夏休みのうちに、人に見てもらう練習を少なくとも2回は入れてください。
POINT06
企業選びの見直しで、結果が変わることもある
ここまで内定がない場合、面接の練習だけでなく、受けている企業が自分に合っているかも見直してみてください。知名度や条件だけで選んでいると、志望動機に熱がこもらず、面接で見抜かれやすくなります。
調査では、入社を決めた理由の上位は「社風・人・雰囲気」(29.3%)と「就活の軸に合っていた」(28.2%)で、「給与・待遇」(9.1%)の約3倍でした。自分に合う会社を選ぶことが、結果的に内定への近道になることも多いのです。見直すときは、これまで受けた企業を並べて「本当に働きたいと思えたか」「説明会や面接で社員の話に引かれたか」を一社ずつ振り返ってみてください。引かれた企業に共通するものが、次に受ける企業を選ぶ手がかりになります。軸がぶれていると感じたら、夏休みのうちに一度就活の軸を決め直す時間をとってみてください。
29.3%
入社を決めた理由に「社風・人・雰囲気」を挙げた学生
「給与・待遇」は9.1%で約3分の1
POINT07
9月以降の秋採用に向けて、8月中に準備しておくこと
9月に入ると大学の授業が始まり、夏休みほど自由に時間を使えなくなります。秋の選考で慌てないよう、8月のうちに次の準備を済ませておいてください。
書類のひな形を整える
志望動機、ガクチカ、自己PRを、どの企業にもすぐ合わせられる形にしておきます。会社ごとに変える部分と、変えない部分を分けておくと速く書けます
面接でよく聞かれる質問の答えを用意する
自己紹介、ガクチカ、志望動機に加えて、「今どのくらい就活を進めているか」への答えも準備します
秋学期の時間割を見て、就活に使える曜日を決める
授業のない曜日や時間帯を面接に使えるよう、先に空けておきます
秋採用・通年採用の情報を集める窓口を決める
就活サイトのほかに、大学のキャリアセンターや就活エージェントなど、求人の情報が入る先を複数持っておきます
秋採用の企業の探し方は、秋採用で新卒を募集している企業の探し方で詳しく紹介しています。
POINT08
夏以降の就活は、相談先を使った方が早い
8月以降は、どの企業が今も募集しているかを一人で探すだけでも時間がかかります。情報を持っている人に頼るのが効率的です。夏休み中は窓口の開いている日や時間が変わることがあるので、早めに確認してから予約してください。
大学のキャリアセンター
夏以降も大学に届く求人があります。夏休み中の開室日を確認して相談してください。模擬面接やエントリーシートの添削も無料で受けられます
新卒応援ハローワーク
既卒・卒業予定者向けの求人紹介や個別相談を、無料で受けられます。地元の企業を探したいときにも役立ちます
就活エージェント
今も募集している企業の中から、あなたに合う企業を紹介し、面接対策まで一緒に進めます
ジョブコミットでは、専任のアドバイザーが企業紹介から面接対策まで内定までサポートし、最短2週間での内定実績もあります。学生は完全無料で、LINEの友だち追加から面談を予約できます。
POINT09
進学や就職浪人で迷ったときの考え方
8月まで内定がないと、「大学院に進もうか」「卒業を延ばして来年もう一度就活しようか」と考える人もいます。どれも一つの選択肢ですが、就活がつらいから逃げたいという気持ちだけで決めると、あとで後悔することがあります。
迷ったときは、次の点を書き出して比べてみてください。進学なら「研究したいテーマがあるか」、卒業を延ばすなら「次の一年で何を変えるか」、就活を続けるなら「秋に受けたい企業があるか」。書き出してみて答えが出ない場合は、いったん就活を続けながら、キャリアセンターや家族など第三者に相談して判断材料を集めるのがおすすめです。選択肢を残したまま動けるのは、夏の今だからこそです。




